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会社概要

取締役:林口 宏
1973年生まれ/愛知県出身
名古屋市内の高校を卒業後、京都で学生時代を過ごす。大学卒業後、大阪にて通関士として働く。

東京のフェアトレード組織などを経て、1999年9月渡米。非営利のフェアトレード認証団体
TransFairUSA(FairTradeUSA)での一年間のインターンを通して、アメリカスペシャルティコーヒー業界とフェアトレードコーヒーに関わる。

2000年10月 コーヒー生産と途上国のコミュニティレベルにおけるフェアトレードを調査する為に中米へ渡る。コスタリカ(COOCAFE)・ニカラグア(PRODECOOP)・ホンデュラス・グアテマラ(Manos Campesinas)のフェアトレードコーヒー協同組合を通じて、中米に約7ヶ月間滞在。多くの時間をコーヒー生産地域のコミュニティで過ごし、コーヒー生産者と寝食を共にする。
2001年6月 帰国
2002年3月 約6ヶ月の準備期間を経て(有)フェアトレーディングを設立。  

【共訳】
◆コーヒー学のススメ(世界思想社 2008年)

【寄稿】
◆コーヒーのフードシステムに関する理論的実証的研究 -生産農民の貧困緩和に貢献する為の原産国と消費国の新たな結合の可能性-
(京都大学大学院・農学研究科コーヒー・フードシステム研究会編 2003年6月)
p147-p174 第十章 サステイナブルコーヒーとフェアトレード
◆eco-ing.info 創刊号(清水弘文堂書房 2002年7月)p111-p119
「フェアトレードは熱帯雨林を救えるのか?」                

【講演・ゲストスピーカー】
◆主なテーマ
・「フェアトレード」
・「サステイナブルコーヒーについて」
・「起業について・CSRについて」
・「国際貢献の仕事に関わること」など

◎過去には以下のような場所にてお話しさせていただきました。設立直後はフェアトレードやサステイナブルコーヒーそのものについてがメインでしたが、最近は基本的に(有)フェアトレーディングの活動を中心に様々なテーマを派生させてお話しさせていただくことが多いです。
◎大学/行政:京都大学農学研究科フードシステム研究会、京都精華大学環境社会学科、名古屋学院大学、名古屋商科大学大学院、中京女子大学、JICA中部、各地の国際協力協会など
◎その他:様々なフェアトレード関連イベント、NGO/国際協力関連イベント 多数

写真の背景

セゴビア地方 マドリス県 サンルーカス地区 ニカラグア

約一週間滞在したフェアトレードコーヒー生産者の家の前での写真です。ニカラグア北部の町、エステリからはバスで4-5時間ほどかかるこの地域は、とても緑の濃い山間のコミュニティです。熱帯林の伐採が急速に進んでいる中米においてニカラグアも例外ではなく、この国の移動中、ほとんど森を見かけた記憶がありません。そのような状況の中で、コーヒー栽培と共生したこの森の緑は目に眩しいほどでした。

ホンデュラスの国境に程近いこの地域には、まだ電気や水道は通じていません。体を洗うときはためておいた雨水を使います。夜はろうそくをテーブルに立てて食事をしました。時には風で火が消えて真っ暗になってしまいます。食事に使う水は、子供達がプラスチックの容器を持ってポンプのあるところまで汲みに行っていました。先進国で育ったひ弱な胃腸の持ち主である私は、もちろんその水を飲むことができません。従って、他の国でもしてきたように、ペットボトルの水を常に携帯する必要がありました。

しかし、このコミュニティではペットボトルの水が存在しませんでした。私は滞在していた家のコーヒー生産者が食料品を買い出しに行く度に、水を買ってきてくれるように頼んだものでした。自分で買いに行くこともできるのですが、実はこのとき私は虫に体中をやられ、その部分が服やサンダルにすれてかゆさで歩くのもままならない状態であり、顔だけが唯一自由に動かせる部分でした。今では笑い話ですみますが、当時はここまで来て、たかが"かゆみ"ごときのために思うように歩き回れない自分が、とても情けなかったことを覚えています。

この家での滞在中、家の中で寝ているにもかかわらず、夜中に屋外で風が強くなるとそよ風が私の顔をなでたものでした。それでも私が泊めてもらっていた生産者の家はコンクリートの床と壁を持ち、このあたりでは良いほうのつくりです。土の床とブロックを泥で固めたコーヒー生産者の家は、いたるところで見られました。

この地区で知り合った小規模生産者コーディネーターのミゲルは私に向かってこう言いました。「以前ヨーロッパのフェアトレーダーがここを訪れ、この状況を見て"ひどい、政府は何をしているのだ"と言っていた。ただ、彼らはその日のうちに帰っていった。ここに滞在した外国人はおまえが初めてだ。」

途上国でコーヒー生産に携わっている小規模生産者の多くは、収入のほとんどをコーヒーのみに頼っています。彼らの多くは、農薬に頼ることなく自然と共存した伝統的な生産方法によって、手間と時間をかけて良質のコーヒーを生産しています。しかしどれだけ良質なコーヒーを作っても、従来型の貿易の形では、生産者の手の届かないところで変動する国際コーヒー価格の影響によって、この地域で実際に聞かれたように、生産者は時には生産コスト以下の金額しか手にすることができません。同時に、彼らの多くは自分達でコーヒーを市場に出す手段をもてず、コーヒー仲介業者の言い値でコーヒーを売らざるを得ない状況が多く存在します。その結果、コーヒー生産者の生活は常に苦しく、借金を背負い、多くの子供達に十分な教育や医療サービスが行き渡らない現状があります。

フェアトレードは、途上国の小規模生産者や労働者が、経済的に、そして持続的に自立することを可能にする物の取引の形です。途上国の遠隔地のような恵まれない状況にあっても、フェアトレードによって、彼らは自分達の力で生活を向上させ、それを維持することができるようになるのです。

美味しいだけではありません。フェアビーンズコーヒーは、自然の恵みと生産者の笑顔によって生み出されているのです。時には、そのことを心の片隅に留めていただきながらコーヒーを味わっていただければ、そして、ほんのりと暖かい後味を心の中でも感じていただければとてもうれしく思います。

2002年6月3日
フェアトレーディング代表
林口 宏


有限会社フェアトレーディング Fair Beans